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2012.08.23

本学教員養成課程海外教育実習体験プロジェクト講演会を開催

 本学教員養成課程海外実習体験実施WG主催の講演会が8月6日(月),台湾・国立高雄第一科技大学応用日語系准教授の劉伯雯氏を講師として迎え,柏原キャンパスで開催されました。
 「台湾の教育制度と教育事情」と題したこの講演会は,「大学院教育高度化プロジェクト―大学院生のアジアにおける教育実習体験プログラムの構築―」に基づく事業の一環として催されたもので,海外教育実習体験プロジェクト参加予定者(大学院1年次及び長期履修生2年次)9名を中心に,海外教育実習体験実施WGメンバー,教員養成課程所属教職員など約20名が参加しました。
 講演に先立ち,教員養成課程長の石田雅人教授による日本語と英語の挨拶がありました。
 劉氏の講演内容は,「第一部 台湾漫遊」「第二部 台湾の教育制度と教育事情」で構成されており,第一部では地理や歴史の概観,生活や言葉の説明が行われ,第二部では教育制度の概観,初等教育から高等教育まで順を追って,学校数や時程,入試,進路・就職状況の説明がありました。
 その中で,小学校の時間割が示され,台湾では「英語」学習に力を入れていることが明らかにされました。さらに,日本以上に少子化が深刻な現状や,学校選択がシビアである実態が示されました。また,視察予定の師範大学・教育大学をふくむ台湾の教育系大学の紹介の際には,この講演会のために劉氏が足を運んで撮影した写真も示されました。劉氏の日本語による,豊富な写真や図表を活用した説明はわかりやすく要を得たもので,参加者は興味深く耳を傾けました。
 続く質疑応答では,台湾の教育実習の制度や学生の様子,子どもと保護者のニーズ,日本で深刻になっている学校での「いじめ」問題など,教育をめぐる諸事情と課題について活発に意見が交わされました。中でも海外教育実習参加予定者9名は,熱心にメモをとり,積極的に質問していました。
 最後に,海外教育実習生城野知佐氏と教員養成課程副主事伊藤敏雄教授のお礼の言葉で閉会となりました。
 参加者は「教育に関する日本・台湾間の類似点と差異点の把握ができ,台湾で教育実習を実施する上での貴重な情報を得る良い機会となった」と口々に感想を述べていました。

劉伯雯氏
会場の様子
講演の様子
質問する参加者

(教員養成課程支援係)