本学障がい学生修学支援ルーム(ルーム長=木立英行教授)は5月28日(月),柏原キャンパス内で「筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター教員との懇談会」と,学生を対象とした「パソコンテイク講習会」を開催しました。 同ルームは,今年4月に設置され,障がいのある学生とその保護者からの支援要請に基づいて,一人ひとりの学生のニーズに応じた支援計画の策定と実施に向け,学内の関係諸部局と連携するとともに支援学生の協力も得ながら,より有効な支援活動に取り組んでいます。今後も,支援学生の養成や環境整備を図ることをめざしており,そのスタートとして懇談会と講習会を実施しました。 懇談会では,茨城県つくば市にある筑波技術大学障害者高等教育研究支援センターの白澤麻弓准教授と,同共同利用拠点事業事務局の宇都野康子講師,本学の木立教授と安福純子特任教授,井坂行男教授らが出席し,聴覚障がい学生のサポートの現状や課題などについての情報交換を行いました。 筑波技術大学は,聴覚障がい者と視覚障がい者のみを受け入れる我が国で唯一の高等教育機関(国立大学法人)で,講義等における情報保障に関する先進的な研究に取り組んでいる大学です。全国の高等教育機関で学ぶ聴覚障がい学生の支援ネットワークである日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)は同大学に事務局が置かれています。 懇談会に続き,これまで実施されてきた手話通訳やノートテイクに加えて,今年から本格的に始動しはじめた聴覚障がい学生への支援方法の1つであるパソコンテイクについて,支援学生を対象にした講習会を実施しました。白澤准教授と宇都野講師によるこの講習会には,聴覚障がいのある学生を支援する学生はもとより,講義でパソコンテイクによる支援を受けている聴覚障がい学生自らも参加し,手話通訳のできる職員の協力のもと,熱心に受講しました。これにより,支援学生のパソコンテイク技術の向上が図られました。
(学生サービス課障がい学生修学支援ルーム,広報室)