柏原市立国分小学校と本学が共催で「キッズ・マート」(お店での販売活動)を11月22日(火),近鉄河内国分駅前ロータリーで実施しました。「いらっしゃいませ!」「一生懸命作ったので買ってください!」と,元気に売り込みをする5年生児童95人と本学学生らの声が,響きました。 10月1日から12月にわたって繰り広げたキッズ・ベンチャー活動のクライマックスイベントです。現代GP2006年度文部科学省採択の「地域連携学校教育のできる教員養成プログラム」での実施を含め,柏原市で10年目の取り組みとなります。総合的な学習の時間を充て,モノづくりから販売までを子どもたち自身が企画・実践する早期起業家教育を通し,経済産業活動の基本的理解とチャレンジ精神,課題達成能力などを育むことをめざしており,併せてキャリア教育教材の開発と地域活性化への貢献を目的としています。 本学から,關隆晴教授(教職教育研究開発センター)と山崎裕行先生(非常勤講師),小学校教員養成課程総合認識系の学生12人が一連の活動に加わり,柏原市地域ボランティアの方々の協力を得ながら,取り組みました。 当日は,子どもたちが7つのグループごとに立ち上げた“会社”として出店し,自慢の商品を販売しました。今年も,農家の協力を得て田植えから稲刈り,もみすりまでして収穫した「お米」を販売したところ,開店から20分で完売しました。また,竹炭,キャンドル,鉛筆立て,マフラー,袋,クリスマスツリー,正月用品など,子どもたちが地域ボランティアと手作りした温かみのある商品が並びました。各店には一般市民,子どもたちの保護者らが次々と訪れ,活気のあるやりとりを楽しみました。 「日頃,教室では大人しい子どもが,活動の中で生き生きとした違う顔を見せてくれました」「総合学習の取り組みに参加することができ,今後の教職をめざすうえで参考になりました」。子どもたちと一緒に授業に取り組んできた本学学生も,一連の活動を通して,子どもを深く理解し,学校現場での活動や地域の人との交流を通じて教師力を培いました。
(企画課広報室)