東日本大震災復興支援ボランティアとして,この夏,宮城県内の中学・高校に派遣された全国の教育系大学の代表学生が,11月12日(土),宮城教育大学に集まり,報告会が行われました。大阪教育大学からは,2人が参加しました。 本学は,7月30日(土)から8月5日(金)の1週間,学生31人を5校に派遣しました。この報告会の代表として参加したのは,上田瑞歩さん(学校教育教員養成課程英語教育専攻・中学校コース2年)と,胡本義宏さん(同)で,上田さんは東松島市立矢本第一中学校に,胡本さんは亘理町立逢隈中学校に派遣されました。 上田さんは,八尾市内の小学校での学校体験実習で,子どもたちに復興支援ボランティアのことを話したところ,子どもたちが被災者の支援に関心を示したと報告し,「今後も,大阪の子どもたちに東日本大震災のことを伝えていきたい」と話しました。 胡本さんは,尼崎市内で15年前に自ら体験した阪神・淡路大震災の体験を振り返り,震災直後の状況と復興が進んだ現在の様子を写真で見せ,「東日本大震災の場合であっても同じように復興できると確信します」と強調し,「わたしも,勉強だけでなく,強く歩んでいく日本をつくることのできる子どもを育てられる教師をめざしていきます」と決意を述べました。 この日は,高橋孝助・宮城教育大学長の挨拶の後,北海道から福岡まで11の教育系大学の代表学生19人が発表しました。後半では,宮城教育大学の教職員,学生,仙台市内の被災小中学校の関係者らがパネルディスカッションを行い,今後とも,ボランティア学生にも被災学校側もメリットを感じることのできる中身を追求し,全国の学生との交流の場としても位置づけ,震災復興支援ボランティア活動を継続していくことを申し合わせました。
(企画課広報室)