トピックスバックナンバー(2011年~2020年)

2011.11.02

「灰谷健次郎」展示会,天王寺キャンパスで開催

 本学卒業生で児童文学者の灰谷健次郎(故人)の没後五年にちなんで企画された「灰谷健次郎-母校 大阪学芸大学(現 大阪教育大学)から始まる創作への道」の展示会を11月1日から同月25日まで,本学天王寺キャンパス東館2階・附属図書館天王寺分館で開催しています。
 『兎の眼』(第8回日本児童文学者協会新人賞),『太陽の子』(第1回路傍の石文学賞),『天の瞳』(大佛次郎賞の最終候補,絶筆)などの著作で知られる,児童文学者・灰谷健次郎は,昭和29年に本学の前身である大阪学芸大学に入学,卒業後は17年にわたって小学校で教員生活を送りました。“教師 灰谷健次郎”としての経験は,その後の作品にどのような影響を与えたのか。展示会では,ご遺族・岸本進一氏・灰谷健次郎事務所のご協力を得て,写真,肉筆原稿,原画等約140点が時代別に集められ,そのテーマに迫っています。
 遺品の本に挟まれていた女子学生とのツーショット,大学入学頃のカッターシャツ姿の肖像写真,子どもたちに囲まれ笑顔の灰谷先生,テレビドラマ「せんせいけらいになれ」主演の武田鉄矢氏と撮影現場でのカットなど,写真類が目を引きます。企画を担当した本学第二部実践学校教育講座の池川敬司教授は「彼の遺品には若いときの写真が非常に少ないのですが,今回は大学以前の貴重な写真も展示できました。彼の人柄を偲んでいただければ」と話しています。初日に訪れた20代の女子学生は「灰谷健次郎の作品は読んだことがあります。先輩とは知りませんでした。興味深いです」と話していました。
 なお,期間中の11月23日(水・祝)午後1時半から,隣のミレニアムホールで,灰谷健次郎の横顔を探るシンポジウム「学び教え創った人間」を開催します。
 参加の申込みは,大学ウェブサイト又は電話で受け付けています。

展示会エントランス
展示物
 

電話:06-6775-6649(附属図書館天王寺分館 平日13:00~21:00)

 

(企画課広報室)