「第17回 かがくを楽しもう-中学生のための一日体験入学-」が大阪教育大学わくわくかがくグループの主催で8月18日(木)に開催されました。(後援:科学教育センター)。本企画事業は,実験を通じて主に大学近隣の中学生にかがくの楽しさを知ってもらうことを目的とし,地域貢献の一環として毎年夏に行なっています。 今年は,かがくに興味のある中学生28名が参加し,19の実験テーマのうち,午前と午後に1つずつ希望した実験を楽しみました。実験終了後には,それぞれの参加者に「終了証」が授与され,実験成果・記念品とともに家路につきました。 実施後の参加者アンケートには「日頃できない実験をできてすごくよい経験になりました」,「本で見ただけのものを,実際に見たりすることができてよかった」,「理科がより好きになった」,「一人一人ていねいに指導して下さったので,実験への理解が深まった」などといった感想が寄せられ,参加者全員が「楽しい不思議なかがく体験」に満足してもらうことができました。 なお,本企画は現職の中学校教員の参観受け入れと,附属学校や外部からの教育関係者からの指導助言を受けており,指導助言として「見学していて楽しいテーマが多く,いろいろな科学的な現象を中学生にわかるように説明するというのは,難しい面を含むがこれを熱心に取り組んでいた。薬品が身の回りのものとどうかかわっているか?ということを教えることは重要なことなので,今後もこの活動を続けていって欲しい」という意見をいただきました。
小学生(4・5・6年生)を対象とした「第17回子と親の楽しいかがく教室」が8月20日(土)に開催されました。(後援:科学教育センター)。このかがく教室は,小学生とその保護者のペアになって「かがく実験」を行うことにより,かがくの楽しさを知ってもらおうという企画であり,こちらの教室も毎年夏に実施しています。 今年の夏は例年に増して暑さが厳しかったにもかかわらず,定員を超える66組の親子が参加し,27ある実験テーマの中から,子どもたちが希望する実験を3回ずつ行いました。また,実験終了時には,参加したそれぞれの小学生へ「未来博士号」が授与され,楽しい実験の思い出と記念品とともに笑顔で保護者と家路につきました。 実施後の参加者アンケートには「おもしろかったし,楽しかった」,「勉強になった」,「自由研究に役に立つことができてよかった」などといった感想が書かれており,保護者からも「少人数でじっくり実験できるとてもよい機会を与えていただき,有り難うございました」,「家や学校ではできない実験をさせていただいて,親子共に楽しく勉強できました」,「計画・準備が大変でしょうが,理科好きの子供を多く育てるために,是非続けていっていただきたいです」などの好意的な意見が多数寄せられました。多くの参加者にとって「夏の楽しい思い出」になったようです。 また,こちらの行事も教育関係者からの指導助言を受けており,指導助言として「小学生の反応がよく,体験型の実験は大人でも楽しそうである。多くの実験でお土産(実際に作った作品を持ち帰る)があるのが良いことだと思う」という意見をいただきました。
なお,これら二つの事業は大阪教育大学わくわくかがく実験グループ(自然研究講座,理科教育講座,実践学校教育講座,科学教育センターの化学系教員で組織)が実施し「日本化学会ならびに日本化学会近畿支部」の共催で「中学生のための一日体験入学」については,大阪教育大学の学長裁量経費・地域貢献部門のプロジェクト「子と親の楽しいかがく教室」については「平成23年度子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の助成の下に実施しました。
(教養学科 自然研究講座 久保埜 公二)