今年度から,留学生を対象に「大阪の文化」という新科目が開講されました。本学が大阪にあるという特色を生かし,大阪やその周辺の文化や歴史,言語について,講義とフィールドワークを通して学んでいくオムニバス形式の授業です。 4月から仁徳天皇陵や適塾,大阪城を訪れることで,大阪の歴史をより体験的に理解を深め,7月6日(水)には,大阪市在住の観世流能楽師(シテ方)の山中雅志氏をお招きし,「大阪と能」についてお話しいただきました。八尾市の高安や大阪周辺を舞台にした能や高安流の能など,いつも電車の窓から見ている身近な場所が能と深く結びついていることがわかり,新たな発見となったようです。また,本物の面を着けて視界の狭さを体感したり,謡や扇子を持っての仕舞いの稽古に,留学生は積極的に参加し,楽しい授業になりました。 講演の準備にご尽力いただいた,高安ルーツの能実行委員会の細合道子氏からは「次世代の若者たちに残していくべき大切なことを紹介するための,貴重な講義の時間をいただきありがとうございました」と感想が寄せられました。
(国際センター)