「セクシュアルマイノリティと教育について考える」の授業を12月24日(金),柏原キャンパスで実施しました。 この授業は,非常勤講師の小部修先生の「教育実践の研究II」の一環で,心とは違う身体的な性別に不快感,違和感をもち,身体を変えて反対の性で生きることを強く望む「性同一性障害」の若者の岡忍さん(大阪府内の私立大学生・23歳)を講師に迎え,同世代の本学学生約80人を前に自らの体験を語っていただきました。 岡さんは「わたしが前向きに生きていくきっかけになったのは,高校時代の恩師の理解があったからです。教師となる皆さんはクラスや学校に,わたしのような性的少数者がいたら,その生徒が自分らしく生きていくことができるような環境づくりをしてほしい」と訴えました。
また,女性から男性への性適合手術を終え,戸籍上の性変更が正式に行われたことについて「やっと自分らしい人生をスタートさせることができました」と心境を語りました。 そのうえで,性適合手術やその後のホルモン治療など「自分の心に身体をあわせていく治療」の体験談を話しました。 最後に,「いろんな困難を乗り越え,その過程で精神的に強くなりました。周りからサポートもあり,心の底からありがとうと思うようになりました。わたしも教職をめざして頑張っていきたい」と締めくくりました。
(企画課広報室)