「カップルの付き合い方を考える」をテーマにした「ジェンダーとセクシャルティ」の授業を12月24日(金),柏原キャンパスで実施しました。男女共生教育・性教育の実践家で,HIV・情報民間ボランティア団体「HIVと人権・情報センター」の理事を務める尾澤るみ子さん(本学1974年卒業)を講師に迎え,約300人の学生が受講しました。この授業は,教職教育研究センターの上田裕美准教授,森実教授,中尾健次教授,神村早織准教授らがオムニバス形式で担当し,この日は神村准教授が担当となり,授業が行われました。 まず始めに,尾澤さんよりデートDV(ドメスティック・バイオレンス)をキーワードに,恋愛関係にある若者のカップルの間で起こる暴力について話され,ドラマ「ラストフレンド」の一シーンを上映されました。またデートの誘いをめぐる言い合いの一場面を尾澤さんと神村准教授がショートコントで演じました。最後に学生たちは,男女間にあるDVの危険性をはらんだ自身の言動を振り返り,グループで討議,発表をしました。 尾澤さんは,言葉の暴力,経済的暴力,社会的暴力など様々な形のDVを説明し「DVを防ぐには互いのコミュニケーションが非常に大事です」「その人との距離を図り間違えたらいけない」などと実演を交えてアドバイスしました。そのうえで,「対等な人間関係」の大切さについて図を示しながら解説しました。 自分たちの身近な問題でもあるデートDVに対し,学生の関心は高く,終了後には,たくさんの感想が出されました。神村准教授は「学生たちは,大変真剣な表情でした。ジェンダーとセクシャルティを考える今年最後にふさわしい内容でした。この中から(DVの)被害者も加害者にもなってはいけない,という尾澤さんのメッセージは学生たちの心に響いたようです」と話していました。
(企画課広報室)