本学教職教育研究開発センターは,11月16日(火),天王寺キャンパスで「2010年度社会教育施設職員の学び合い講座」を開き,大阪府内各公民館の企画担当者ら約30人が参加しました。 同センター生涯学習支援部門がコーディネートしているこの講座は,公民館や生涯学習センターなどの社会教育施設職員が,自治体の壁を超えて情報を交換し,学び合うことを通して市民対象の講座,イベントなどをより充実したものにしようというのがねらいです。今年度は,全6回にわたり「施設利用者の声」「効果的な案内チラシの作り方」「指定管理者による運営」などのテーマで,実践報告とワークショップを実施しています。 最終回にあたるこの日は「お堅い講座を成功させるための試行錯誤報告会」をテーマに「人権」「環境」「男女共同参画」「地域づくり」など“お堅い”講座を,市民が関心をもつ内容に工夫し,参加者を集めるにはどうしたらいいのかについて,参加者5人ずつに分かれて実践報告をし,グループワークを繰り広げました。 このなかで「広報力」の重要性について話題が集中し,市の「広報誌」やウェブページだけでなく,新聞,地域コミュニティーペーパー,ミニFM等のメディアの活用,タイムリーなチラシの配布方法やポスターの掲示などについてアイデアが出されました。また,市民自らが企画に参加する講座の企画実施について報告があり,注目を集めました。 この講座の企画委員で,藤井寺市の職員でもある國司隆介氏は「公民館の仕事は,わたしたち公務員が市民と直接関わる,数少ないものです。住民自治を促し,よい街づくりにつながる仕事であるという誇り,喜びを感じることができます。熱意をもって取り組んでいきましょう」と呼びかけました。 また,出相泰裕准教授(教職教育研究開発センター)は「現代的課題を扱う堅い内容の講座に,いかに人を集めるかが施設職員の腕の見せ所です。今日学んだ,他の施設の事例を参考に実践に取り組んで,その経験を来年のこの場でフィードバックしてください。そして経験を積み重ね,一緒に知を生み出していきましょう」と話しました。 なお,この講座は来年度も実施予定です。
(企画課広報室)