「小学校英語活動において必要な英語力と指導力」と題した講演会をブリティッシュ・カウンシル東京センターのシャンタール・ヘンミ氏を講師に迎え,11月12日(金),柏原キャンパスで開きました。 これは,平成21年度の文部科学省『大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム』に採択された『教える「英語力」向上プログラムの構築』の一環として実施したものです。今回は,来年度にせまった外国語活動の導入に向け「今,英語教育に何が必要なのか?」について問題提起し,小学校英語活動に不可欠な視点を参加者が身をもって実際に体験し考えることを目的としています。 講演では,コミュニケーション能力を高める素地を作るための探求や子どもたちにとって必要なスキルをドリル,ことば遊び,ゲームなどでどのように身につけさせたらいいかなど,講師の体験談も含めて語られ,多くの参加者がシャンタール氏の話に引き込まれました。また,子どもたちにとって「現実に起こりえる可能性のあることを学ぶ大切さ」を指摘し「『This is a pen.』を使用する機会が果たして子どもたちにあるのだろうか?」など,日本での「教室英語」の問題点にもふれられました。学生たちはそれぞれグループに別れ,英語で意見交換をしたり,授業を想定し,実際に身振り手振りを使い,子どもたちに分かりやすく伝えるにはどうすればよいかなど,ワークショップを通して学びました。講演は全て英語で進められましたが,参加した学生からは「最初は,全て英語での講演と聞いて驚いたし,意味を理解できるか不安だったが,先生の英語が分りやすかったので,最後まで興味を持って楽しく聞くことができた」「将来,教師を目指す上でとても参考になるものだった。子どもたちが,まずは英語に関心をもつような授業をしていきたいと思った」といった意見が多く寄せられました。 本学では,今後も小学校外国語活動についてさまざまなテーマで,シンポジウム等を開催する予定です。
(企画課)