平成23年度教育実習予定者のための教育実習オリエンテーション「教育実習体験報告会」(基本実習・教養学科)を10月27日(水),11月10日(水)の両日,柏原キャンパスで開きました。 現場での教育実習を来年度に控えた2回生及び3回生約900人を対象に開かれ,小学校,中学校などの各校種の本年度教育実習参加者12人が,実習体験を報告しました。 実習に参加した学生らは,授業やホームルームを任された時の経験や,運動会や学校行事への参加を通して得た教訓などを発表しました。学生の体験談の中には「交流を通して子どもたちとフレンドリーになると,授業もうまくいくようになった」「やんちゃな生徒への対応や話し方のこつなどを指導の先生に親切に教えてもらい,教壇に立つ自信が少し生まれた」など感想を述べました。その他には「最初の授業では時間配分がうまくいかず失敗しました」などの失敗談や「学校の先生は授業をするだけでなく,実にたくさんの仕事を抱えていることがわかった」「一つのクラスに学力の異なる子どもたちの指導が難しかった」など,“教師の仕事”を実感したと話しました。 学生たちが異口同音に語ったのが「児童・生徒の名前と顔を覚えることの大切さ」でした。アルバム集合写真と名簿をつきあわせて覚えるなど,それぞれのやり方で努力していました。また「体調管理」もポイントの1つとなり,「睡眠不足になりがちなので,心身の疲労はその日のうちに解消することが望ましい」とアドバイスをしました。 また「教育実習を受ける上で大切なことは」という質問に対し「指導教員の先生は忙しいので待っていてはだめ。自分から質問をしたり,研究授業をしたいと積極的に働きかけることが必要」「事前の準備をしっかりしておく」「実習生といえども子どもたちから見たら“先生”であること自覚し,振る舞い,言葉遣いに気をつける」などを挙げ,参加した学生は真剣な表情で耳を傾けメモをとっていました。
(企画課広報室)