本学大学院教育学研究科美術教育専攻1回生の学生ら6人が,9月11日(土),八尾市水越で「里山アート展2010」にチャレンジしました。 水越の地は,北の生駒山から南の高安山に続く尾根の西側山裾一帯に位置し,里山再生をめざす「MIZUKOSI里山プロジェクト」が地域住民らの手で試みられています。これにアートの視点から参加しようと,一昨年から学生たちがさまざまなイベントを行っています。今回は,木の廃材や里山にある自然物(つる,木,葉など)を生かして,世界にひとつしかない「光のひみつ基地」を制作するワークショップを行い,その作品を中心に,地域の人が夕涼みで訪れる公園を「自然と光のアート」でライトアップするという企画です。夜のとばりが下りた公園が柔らかな光で包まれると,地域の子どもたちが集まり,光の中のひみつ基地で遊ぶなど里山の自然を楽しみました。 今年7月頃から企画と準備を進めてきたという大学院生の向川千世さんは「授業で木を材料に使った作品を仲間と作ってきました。地域の子どもたちがワークショップやアート展に参加してくれてよかったです。里山プロジェクトを盛り上げるために来年も何か企画を考えたいです」と話していました。 指導した美術教育講座の加藤可奈衛准教授と,非常勤講師で水越の住民でもある井野よしこ氏は「この企画は,里山の豊かな自然環境を生かしたアートイベントを展開し,自然とのふれあいを深め,そして人と人のつながりを深めることをめざした,大学院生が主体となった取り組みです。来年も個性的な取り組みを行いたいと思います」と話していました。
(企画課広報室)