附属平野小学校は,国の基準によらない教育課程の編成・実施を認定する,文部科学省の平成28年度研究開発学校に指定され,新教科「未来そうぞう科」を創設しました。 同教科は,明るい未来を「想像」し,未来の「創造」のために探求的なアプローチができる子どもたちを育成するため,主体的・協働的・創造的実践力を養うことをねらいとしています。これまでの「総合的学習の時間」「生活科」「特別活動の時間」におけるそれぞれの取り組みを複合したもので,学習時間は各学年とも年間100時間以上を確保し,発達段階に応じた系統性を意識して学習内容を組み立てていく方針です。 同校の四辻伸吾(よつつじ しんご)主幹教諭は,学習内容や進め方について,「『キャリア教育』や『ESD(持続可能な開発のための教育)(*1)』について,自身,周囲,そして社会全体の視点から考え,どう働きかけていくかを軸に,ICT活用やアクティブ・ラーニングにより,教科教育の領域を横断して,カリキュラムをデザインしていきます。また,本校のもう一つのプロジェクト,パナソニック教育財団研究開発指定の『子どもが主役になる次世代の学び-BYOD社会(*2)に対応するスマートディバイスの効果的な教育的利用-』とも連携を進めます」と語りました。 研究開発学校の指定は4年間で,同校では取り組みの実績・成果が,今後の学習指導要領に活かされることをめざし,全国に発信していきます。*1…持続可能な開発のための教育:日本ユネスコ国内委員会が進める教育活動の一環。環境,貧困,人権といった,現代社会における世界規模の課題について,自らの問題としてとらえ,身近なところから取り組むことによって,課題解決につながる新たな価値観を生み出し,持続可能な社会を創造していくことをめざす学習活動。*2…BYOD社会:一人ひとりが自分のICT機器を持ち込んで(Bring Your Own Device)活用する社会
[左写真]未来そうぞう科の授業風景[右写真]タブレット端末を使ったICT学習も
(広報室)