小学生とその保護者を対象とした第21回「子と親の楽しいかがく教室」を8月22日(土),中学生を対象とした「中学生のための楽しいかがく教室」を8月18日(火)に柏原キャンパスで開催しました。 このかがく教室は,本学の化学系教員とその研究室学生が中心となり, 21年間,毎年開催されている体験型実験教室です。今年も小・中学生,およびその保護者あわせて約180人もの多数の参加者に,かがくの楽しさを体験してもらいました。 小学生部門では,2種類の電池を作りその違いを考察する「電池を作ってみよう」や,ペットボトルとフィラメントを使って電球を作る「気分はエジソン?」など,中学生部門では,ラインマーカに使用されている色素などを合成する「きれいに光る物質を作ろう」,液体から糸状のナイロンを作る「色つきナイロンを作ろう」など,かがくを身近に感じられる実験が展開されました。 参加者からは,「どれもそれぞれ魅力があり,あっという間に時間がたってしまいました」「普段,家や学校の部活でも触れないものや薬品を使うという貴重な体験ができました」などの感想が寄せられ,好評を博しました。 また,今年は新しい取り組みとして,HATOプロジェクト(*)「理科離れ克服の科学・ものづくり教育の推進プロジェクト」の一環として,愛知教育大学の教員1人・学生3人が2つの実験テーマの指導を担当しました。これにより,同大の参加者に本学の取り組みについて体験・理解してもらうと同時に,それぞれの大学における理科離れ対策などについて情報交換を行い,非常に充実したイベントとなりました。(*)HATOプロジェクト…北海道教育大学(H)愛知教育大学(A)東京学芸大学(T)大阪教育大学(O)の4大学が中心となって教員養成の高度化支援システムを構築するプロジェクト。
[左上写真]教室での講義の様子[右上写真]明かりを消してライトが光っている様子を確認した「ケミカルライトを作ろう」[左下写真]「ナイロンを作ろう」では黄色いナイロンを液体から取り出し,巻き取った[右下写真]「きれいに光る物質を作ろう」では蛍光色に輝く城が映し出された
(自然研究講座)