本学名誉教授水嶋山耀氏の百寿を祝う書道展,その名も「水嶋山耀先生百寿書展」が8月21日(金)から23日(日)までの3日間,大阪美術倶楽部で開催されました。 水嶋氏は大正5年(1916年)生まれ。附属女子師範学校から始まり,附属池田師範学校,大阪学芸大学,そして大阪教育大学へと名称・組織が幾多にも変遷する中,本学の書道教育に貢献してきました。本学柏原キャンパスの本館前に立つ刻石「天遊」の石字も水嶋氏によるものです。御年99歳にしてなお精力的に創作活動を続けており,同展では,今年箕面市の帝釈寺で書き上げた全長10mはあろうかという超大作「韓愈『唐韓昌黎集』」を含む53点の作品が展示されました。 同展開催にあたって水嶋氏は「心身の健康あってこその賜物です」と控えめに語りました。また,本学学生に向けては「方丈記や源氏物語などの古典をとにかく勉強しなさい。詞を覚え,その内容をしっかり理解し,字に心を込めて道を究めることです」と檄を飛ばしました。 同展には本学卒業生を含め,来場客が多数詰めかけ,会場は大盛況でした。大阪学芸大在籍時から60年来の弟子という80歳の女性は,「時に厳しく,時に優しい父親のような人です。今回の作品も本当に見事で,お互い元気に『茶寿書展』を迎えたいものです」と語りました。
[左写真]本学名誉教授の水嶋山耀氏[右写真]超大作「韓愈『唐韓昌黎集』」
(広報室)