トピックスバックナンバー(2011年~2020年)

2015.08.05

「教育は人なり」。教師塾「教師の学び舎」を開講

 教師塾「教師の学び舎」を7月25日(土)に天王寺キャンパスにて開講し,約30人の高校教員が参加しました。
 「教師の学び舎」は,「府立高校教職コンソーシアム」(*)に加盟する高等学校教員を対象に,「授業力向上」や「生徒指導・生徒理解」などの3回完結のテーマ講義を提供し, さらなる実践力向上や得意分野の開拓に役立てることを目的としています。
 開講式では,中西正人理事が「現在の教育課題を見据え,今回の講義を日頃の実践に重ね合わせ,学校現場に持ち帰り,全体にも還元してほしい」と激励しました。続いて,兵庫教育大学長,中教審副会長を歴任した奈良学園大学の梶田叡一学長が「大阪の次代の教育を牽引する先生方へ」と題して特別講演を行いました。梶田学長は「教育は人なり」「最大の教育環境は教師である」という言葉を示し,教師の力量を高めることの重要性を説いた上で,新しい学習指導要領や大学入試改革について言及しました。
 続いて,「授業力向上のアプローチ」というテーマを設定して,大学院連合教職実践研究科の木原俊行教授が講義しました。「生きる力」や「21世紀型能力」といった今日的な学力観の重要性や特徴を確認したのち,家庭学習やノート指導などに関する様々な事例を紹介しながら,学習意欲の向上や学習習慣の確立のための術を解説しました。また,習得型授業や活用型授業などについて,少人数のグループワークによる意見交換の機会を設けながら,その留意点やそのための教材開発のあり方を整理しました。
 参加した教員からは「梶田先生の『学校は生徒を勉強させて賢くするための場である』という言葉が心に響いた。教育の原点に立ち返りたい」「大学の時に戻ったような新たな発見があった。早速改善プリントを作りたい」「今回学んだことを現場の若手教員にも還元していきたい」との感想が寄せられました。

(*)「府立高校教職コンソーシアム」…すぐれた資質を備えた次代を担う魅力ある「教員」を育てるために,大阪府内の32府立高等学校間で平成26年末に結成。本学をはじめとする教育系大学と連携している。

*
*
*
*

[左上写真]開講にあたり挨拶する中西正人理事
[右上写真]梶田叡一奈良学園大学学長
[左下写真]木原俊行教授
[右下写真]講義の様子

(広報室)