トピックスバックナンバー(2011年~2020年)

2015.08.03

能楽師を招いて講義「八尾と能楽」を実施

 留学生を対象とした授業「日本の伝統文化I」で,大阪市在住の観世流能楽師の山中雅志氏,貞光智宣氏を招き,「八尾と能楽」という題名で日本の伝統文化「能(能楽)」を踊りや笛の演奏など実演をまじえながら,7月15日(水)に講演が行われました。
 本学からほど近い八尾市は,古くから難波・河内(大阪)と大和(奈良)を結ぶ要所として,たくさんの人や物が行き交う場所であったため,独自の文化が育まれました。八尾市高安地区にある神社は「高安流」発祥の地とされ,能楽曲「井筒」「弱法師(よろぼし)」の舞台にもなっています。留学生たちは,踊りや笛の実演を交えた講演を聞くとともに,本物の能面を着けたり笛を吹くなど実際に体験しながら,身近な場所に根付く日本の伝統文化について学びました。
 参加した留学生は「能面はテレビで見るだけでしたが,実際に被ることができて面白かったです」「最初に笛を吹いたとき,音がでなかったけれど,少し練習してどんどん上手になった。音が出たときとても嬉しかった」など,実際に体験できたことに喜びを感じていました。また,「いつか能を舞台で見られる機会を楽しみにしている」「能の体験を通じて,もっと日本の伝統的な文化を理解できるようになった。この授業は,多くの日本文化を紹介してくれて面白い」など,日本文化への関心や理解を深めていました。

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[左写真]能を披露する山中雅志氏(手前)と貞光智宣氏
[右写真]お面をつけておどける留学生たち

(国際センター/学術連携課)