実践学校教育専攻の院生および第二部の学部生による海外教育実習プロジェクトチームが,柏木賀津子教授とともに,5月13日(水)から5月21日(木)までの9日間,イタリア・ピネロロ州の5つの小中学校とミラノ市の高校を訪問しました。 このプロジェクトは,ヨーロッパ(EU)を拠点に, CLIL(他教科の内容を英語で教える内容言語統合型学習)の理論を応用した英語教育の指導法を調査するとともに,理科の授業を英語で発信する取り組みで,独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)より奨学金を受けています。プロジェクト開始から5年を迎えますが,ピネロロ州へは,今回が初めての訪問となります。 現地では,LEND(イタリアCLIL言語教育協会)会長のシルビア・ミナルディ氏からクロスカリキュラム・プロジェクトについて,さらに,イタリアの文科省CLILトレーナーであるシルバナ・ランポーネ氏からも講義を受けました。ランポーネ氏は,CLIL発祥の地であるフィンランドで研修を重ね,EUで開かれるCLIL学会において,その実践を多くの教員に教授し,2014年夏には,HATOプロジェクト*の後援を受けて京都でも講演を行っています。その後,実践学校教育専攻で英語と理科を学ぶ学生が,CLILの指導法を用いて「光の性質」について実験を披露しました。 この実習の報告会が7月13日(月)午後8時10分より,天王寺キャンパス本館416講義室で実施されます。*…北海道教育大学(H)愛知教育大学(A)東京学芸大学(T)大阪教育大学(O)の4大学が中心となって教員養成の高度化支援システムを構築するプロジェクト
[左上写真]海外教育実習プロジェクトメンバーと実習先の先生[右上写真]CLILトレーナーのシルバナ・ランポーネ氏[左下写真]イタリアのCLIL授業の様子[右下写真]本学院生および学部生によるCLIL授業の様子
(実践学校教育講座)