キャリア支援センターが担当する教養基礎科目「キャリアデザイン 働き方・働く人ライブ1」が,5月20日(水)に柏原キャンパスで開催されました。仕事の価値観やキャリア形成に関する話を通して,学生と社会のつながりや,「学ぶ・働く・生きる」の関係を考える授業で,今回は,本学卒業生で3人のお子さんの母親でもある株式会社マンダム研究員の山口あゆみ氏が講演しました。 山口氏は今年で入社20年目を迎えるベテラン研究員。基礎研究や商品開発などを経験し,現在は,男性肌の機器計測に基づいたデータの考察や,評価方法の検討を担当しています。中年男性の肌がぎらつく原因が皮脂の分泌量だけでなく,肌の色やキメにあることを突き止め,薬用ローションの開発につなげるなどの成果を上げ,マンダムの企業理念である『美と健康を通じ,快適な生活にお役立ちする』に貢献しています。 講演では,自身の仕事の紹介のほか,入社から現在までの足取りを模索期・チャレンジ期・深化期に分け,入社後のギャップや環境の変化への対応,仕事のやりがいなどを語りました。また,幼いころから白衣を着る職業に憧れを抱いていたことから,企業選びについて,「漠然とした子どもの夢でも,その嗜好は大人になっても案外一貫しているものです。そうした自身の潜在的な嗜好を思い返してみるといいのでは」とアドバイスを送りました。 講演後は,学生が3人1組のグループをつくり,子どもの頃に抱いていた夢などをテーマに,現在との共通点や,変遷の過程などを語り合いました。技術教育専攻の学生は「そういえば自分も小さいころから物を作るのが好きだったなと思い返し,技術教員になってもその原点を忘れないようにしたいと思いました」と感想を寄せていました。
[左写真]株式会社マンダム研究員の山口あゆみ氏[右写真]グループワークの様子
(広報室)