国際シンポジウム「遺伝学からの潮流-躍動の生命科学と教育-」が3月7日(土)に柏原キャンパスにて開催され,学生,教職員,卒業生ら約100人が参加しました。 本シンポジウムは,小麦や蘭の細胞遺伝学的研究に尽力してきた教養学科自然研究講座の向井康比己教授(副理事・副学長)の定年記念行事として計画され,遺伝学研究室出身の卒業生ら71人が全国各地から参集しました。シンポジストも向井教授にゆかりのあるインド,シンガポール,マレーシアの研究者と向井研究室出身で国内外の大学で活躍する教員,計13人を招待し,「転写抑制因子を用いた新しい遺伝子機能解析法の開発」や「蛍光 in situ ハイブリダイゼーション法による植物遺伝子の解析」など向井研究室で培われた研究内容を基盤とする研究成果などが発表されました。 最後に向井教授から「染色体からの手紙」と題した記念講演が行われ,在職39年にわたる研究成果の概要やこれまでの研究室での思い出がスライドとともに語られました。卒業生からは,向井教授が研究対象としている胡蝶蘭の鉢が,現在の研究指導学生からは蘭の花と「Y. Mukai」の刺繍の入った白衣が贈られ,会場は大きな拍手に包まれました。向井教授は「これからも研究を続けたい」と抱負を述べました。
[左上写真]講演するマレーシアのラーマン教授[右上写真]講演するインドのラバニア教授[左下写真]向井教授(写真右)へインドのチャホタ教授から記念品の贈呈[右下写真]学生から贈られた白衣に袖を通す向井教授
(総務企画課)