平成26年度数学協働ワークショップ「ウェーブレット理論と工学への応用」を,11月7日(金)から8日(土)の2日間にわたって天王寺キャンパスで開催し,全国の研究者など約20人が参加しました。 これは「数学・数理科学と諸科学・産業との協働によるイノベーション創出のための研究促進プログラム(通称「数学協働プログラム」:Coop with Math Program)」の一環として,大学共同利用機関である統計数理研究所との共催で実施したものです。同プログラムは,全国の数学・数理科学研究者と諸科学・産業界の研究者が集中的・継続的に議論する場を提供する事により,数学・数理科学と諸科学・産業の協働による具体的課題解決に向けた研究を促進する事を目標としています。
今回は,地震解析や海底変位計測,薬草識別など,具体的な分野でのウェーブレット解析の応用に関して,理論と工学的応用の現状,解決すべき問題を,12人の講演者が解説し,その問題提起を受けディスカッション形式でワークショップを繰り広げました。運営責任者の守本晃准教授(本学情報科学講座)および芦野隆一教授(本学数理科学講座)の司会進行で,様々な講演が行われ,参加者は最後まで熱心に耳を傾け,活発に議論を交わしました。今後,ウェーブレット理論の諸科学への展開や産業界への波及効果に期待が高まります。[写真]守本晃准教授
ウェーブレットは1980年代初めに現れた非常に新しい分野であり,フーリエ解析を補う新しい解析手段として,信号解析や画像処理等の工学や物理学,数学などの多くの分野で学際的な研究がなされています。
予稿集はこちらからダウンロードできます。http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~morimoto/TENWS/ws2014HP/(守本准教授ウェブサイト)
(学術連携課)