2021年度教員養成共同研究コミュニティ・フォーラム

はじめに

 連合教職大学院では,大阪における教員養成・教員研修の高度化を目的として,令和元年度に大阪府内の教育委員会と共同したオール大阪で取り組む共同研究体「教員養成共同研究コミュニティ」を立ち上げ,議論・研究を進めています。

 この度,これまでの3年間の活動と成果を共有する場として,フォーラムを開催する運びとなりました。

 テーマを「『教員育成指標』に基づいた教員研修の可能性をひらく」とし,オンラインで実施することで,教員の養成と研修にかかわる皆様に広く参加していただき,「教員育成指標」に基づいた教員研修の在り方について,課題意識を共有し,広く意見交換する機会になればと考えております。

 

プログラム

開催日時  令和4年1 月22 日(土) 14 時~17 時

全体スケジュール
時 刻 内 容
 13:45~ ZOOMの開場
14:00
 ~14:40
I.オープニング
 挨拶
   大阪教育大学 学長  栗林 澄夫
 基調講演 「教員等育成指標の活用とこれからの教員研修」【基調講演資料
   大阪教育大学副学長・総合教育系主任  和田 良彦
14:40
 ~16:30 
II.活動報告と今後の展望  -教員育成指標の多様な活用-
 今年度の活動と次の3年間の展望
 (a)教員育成指標の活用 【報告資料
    大阪市教育委員会教育政策課  総括指導主事  家田 志朗
 (b)オープン・エデュケーション・システムと今後の教員研修 【報告資料
    大阪教育大学高度教職開発系  特任教授    梅川 康治
 (c)エビデンスに基づく教員研修の実施と養成・採用・研修の接続
    大阪教育大学高度教職開発系  特任教授    長谷川 和弘
※次プログラムは3会場に分かれて実施のため,10分間の休憩をはさみます。
 各セッションにはご自由に移動できますので,ご興味のあるテーマにご参加ください。
テーマ別ブレークアウトセッション -次の時代の教員研修を創る-
 (a)テーマ別セッション ※各セッションについての詳細は次表をご確認ください。
  (ア)「社会に開かれた教員研修」と産官学協働の可能性
  (イ)教職大学院と教育委員会の連携による教員研修の可能性
  (ウ)オンライン教材を使った教員研修の可能性
※次プログラムは1つの会場にて実施のため,5分間の休憩をはさみます。
 (b)全体での共有
16:30
 ~17:00
III.クロージング
 活動へのコメントとコミュニティ研究会への期待
  大阪府教育庁      首席指導主事     宮地 宏明
  大阪市教育センター   教育振興担当課長   原  稔
  堺市教育委員会事務局  教職員人事部 参事  高山 宗寛
 全体のまとめとご挨拶 【撮影動画
   大阪教育大学副学長・高度教職開発系主任   森田 英嗣

 

テーマ別セッションについて
ZOOMのブレイクアウトセッションを用いて3つの会場に分かれ,テーマに沿って本学から話題提供を行い,その後,皆様とのセッションを重ね,今後の教員研修について議論・情報共有をいたします。
会場 テーマ / 司会・話題提供 / 内容
(ア) 「社会に開かれた教員研修」と産官学協働の可能性
【司会】
大阪教育大学高度教職開発系 教授  峯 明秀
大阪教育大学高度教職開発系 教授  水野 治久
【話題提供】
㈱学研教育みらい 学校社会教育編集部保健体育編集室  麻生 征宏 【セッション資料
ストップイットジャパン株式会社 代表取締役      谷山 大三郎 【セッション資料
 本セッションでは,教員研修についての産官学協働の可能性について検討します。まず,クロスアポイントメント制度による教科書会社との連携から,教材やアプリ開発の可能性や展開について話題提供を致します。
 次に,いじめの防止,いじめを止めることができる学級づくりの実践から,NPO法人,株式会社の立場からの連携について言及します。そして,その経験から,教員としての力量形成や研修についての展開の可能性について討論致します。
(イ) 教職大学院と教育委員会の連携による教員研修の可能性
大阪教育大学高度教職開発系 准教授  寺嶋 浩介
大阪教育大学高度教職開発系 准教授  庭山 和貴
 本セッションでは,大阪教育大学連合教職大学院と大阪市教員委員会が取り組んできた教員研修の取り組みについて報告します。
 「授業におけるICT活用の理論と実際」(寺嶋)と「エビデンスベースの学校改革」(庭山)の大学院講義の一部を大阪市の教員研修としても活用している取り組みについて,具体事例としてとりあげます。
 双方の事例について報告をしたうえで,そこから共通して得られた成果と課題について整理し,今後同様の取り組みを進めるにあたっての将来像について議論したいと考えています。
(ウ) オンライン教材を使った教員研修の可能性
大阪教育大学高度教職開発系 教授   佐々木 靖
大阪教育大学高度教職開発系 特任教授  岡 博昭 【セッション資料
 新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年2月の附属池田小学校の研究発表会は、動画作成・ネット配信という形式で行われました。ここで積み重ねた経験は、一斉休校期間中における(各学年毎日1本の)授業動画の配信につながるものとなりました。
 附属高等学校天王寺校舎では,2003年ごろから数名の有志で,自分の授業をH Pで公開する取り組みをはじめました。そして,昨年からH Pで公開していた化学の授業の内容をもとに,コンテンツの作成を行いました。
 このような一連の取り組みを報告させていただき,オンライン教材を使った教員研修の可能性を考えてみたいと思います。コンテンツの使い方やつくり方を議論できれば幸いです。