附属高等学校天王寺校舎の生徒の取組が「サイエンスカフェ」でパネル展示

2021.11.17

附属高等学校天王寺校舎の生徒の取組が「サイエンスカフェ」でパネル展示

 附属高等学校天王寺校舎の1・2年生の生徒3名が研究に取り組んだ「かにプラクラブプロジェクト」の成果の一部が、10月31日(日)に大阪科学技術センターで行われた、第21回「LSSサイエンスカフェ」でパネル展示されました。
 「LSSサイエンスカフェ」は、気軽に科学に親しんでもらうための科学技術広報を目的として、一般財団法人 大阪科学技術センター LSS(レディース・サイエンス・セッション)が主催するイベントです。今回は、世界的な問題となっている海洋ごみ問題をテーマとして、開催されました。
 同校の生徒が取り組んだ「かにプラクラブプロジェクト」は、一食分のごみの量が多いカニの殻に着目し、甲殻類由来のキトサンを原材料とした生分解性プラスチックを合成して、環境にやさしい樹脂を製造しようとするプロジェクト。本学理数情報教育系の堀一繁准教授と仲矢史雄教授の指導のもとで行われた取組です。
 なお、同校は、スーパーサイエンスハイスクール(*)指定校として様々な活動に取り組んでおり、大阪府内の高等学校が参加する、科学系部活動の取組など日頃の課題研究の成果を発表しあう「大阪サイエンスデイ」でもこの研究の成果を発表しています。

*スーパーサイエンスハイスクールは、将来の国際的な科学技術関係人材を育成するための、先進的な理数教育を実施する高等学校等の指定校として採択されるもの。学習指導要領によらないカリキュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習等を行う。


パネル展示で仲矢教授が来場者へ説明する様子

「かにプラクラブプロジェクト」パネル展示の概要

カニの殻の主成分であるキトサンをカルボン酸でエステル化させて作るものである。カルボン酸として酢酸を使うことが多いが、この酢酸の代わりにへプタン酸などを用いることで、得られたプラスチックの透明度や柔軟性が変わることを明らかにした。

2021年11月17日掲載
(附属高等学校天王寺校舎)