附属池田中学校2年生の翟潤奇さんと附属池田小学校4年生の橘優月さんが、「塩野直道記念第10回算数・数学の自由研究作品コンクール」で中央審査委員奨励賞を受賞しました。 同コンクールは、生徒・児童が日常生活や他教科の学習などから興味をもった事象を、数学的・算数的な見方・考え方を活用して主体的に探究し、レポートにまとめるというものです。今回、翟さんは「規則のないペンローズ・パターン(*)の規則を探そう!」、橘さんは「おうちの断捨離を数字で見えるようにしよう!」というテーマでそれぞれ研究し、16,500件の応募作品の中から選ばれました。
翟さんは、夏休みに大学の講義を受講する機会があり、その講義の中でペンローズ・パターンには規則性がないという話を聞き、本当に規則性がないのかに興味を持ち研究を始めました。今回の受賞を受け、「来年は、優秀賞をめざして頑張ります」と決意を新たにしました。 橘さんは、社会科の学習でゴミの量が増えていることを学び、身近な家庭での断捨離を始め、その後、興味が深まり研究を始めました。今回の受賞を受け、「同じテーマで、より精度を上げて研究してみたい」と新たな目標を述べました。
同中学校の数学を担当する狩屋壱成教諭は、「翟さんは数学が好きなだけでなく、日常生活の事象と数学を関連付けながら学んでいる姿勢にいつも感心しています。将来がとても楽しみです」と、同小学校の永松希美教諭は「橘さんは、学習に大変意欲的で今学習していることと自分の経験や知識を結び付け、物事を多面的に見る力があります。今後も好奇心をいかして自分の世界を広げてほしいと思っています」とそれぞれ語りました。
* ペンローズパターンは二種類のタイルを非周期的に充填していくことで生まれる平面充填パターンの一つのことです。
受賞報告後の記念撮影(左から佐藤賢司附属池田中学校長、翟さん)
受賞報告後の記念撮影(左から眞田巧附属池田小学校長、橘さん)
(附属池田中学校・附属池田小学校)