札幌で保育士を育てる保育士養成施設「こども學舎(NPO法人運営)」理事・教員の南邦彦氏が,5月20日(火)に教養基礎科目「キャリアデザインII-社会とキャリア-」の授業「キャリアの軌跡2(社会人による働く・キャリアについての講演)」のゲスト講師を務めました。 南氏は大学卒業後,札幌から240kmの森林のまちで,スキージャンプの葛西紀明選手の出身地でもある下川町に移住し,起業(地域特産品販売)の道を選択しました。カフェの経営などもしながら28歳で下川町議員に,31歳からは北海道大学大学院で公共政策を学び直しました。現在は,学生の多くがシングルマザーとして子育てしながら通っている「こども學舎」で保育士資格取得と就職の支援に奮闘しています。 両親が公務員である環境とは反対の「安定ではなく好きでやりたい仕事」にこだわり続け挑戦を続けて来ました。しかし,「自分さえ頑張れば」では今以上の売り上げは見込めないなどの壁にぶつかり,周りの人たちと協力・協働する大切さを実感しました。経営者の経験から福祉に経済の観点を持ち込むとともに,子どもと一緒に出勤するなどのイクメンぶりも発揮してNPO運営に革新をもたらしています。 南氏は「キャリアを『好き+できる』で選択していたが,30歳になり『+稼げる』も必要と変化した。しかし,まずは『好き』を大事にして欲しい」と学生に語りました。 受講した学生からは「様々なことにチャレンジすることの大切さがよくわかった」「好き+できる+稼げるのバランスが大事」などの声がありました。
[左写真]「こども學舎」理事・教員の南邦彦氏[右写真]講演の様子
(キャリア支援センター)