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2014.04.21

川上雅弘特任准教授が文部科学大臣表彰科学技術賞に輝く

 本学科学教育センターの川上雅弘特任准教授が,平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)に輝きました。表彰式は4月15日(火),文部科学省で行われました。
 同賞は,青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与し,地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った者を対象に贈られます。川上准教授の受賞理由は「幹細胞研究体験を通した幹細胞知識と科学の考え方の普及啓発」です。これは,京都大学物質―細胞統合システム拠点(iCeMS)教授の中辻憲夫氏ほか4名との共同研究によるものです。
 この代表的な活動として,5年前から高校生を対象とした実験教室「iCeMS/CiRAクラスルーム:幹細胞研究やってみよう!まずは観察から」を実施しています。この活動は,ES細胞やiPS細胞のような多能性幹細胞の「科学的知識」と「科学それ自体の知識」を高校生が身につけることを目的としています。科学をわかりやすく,身近に感じてもらうため,細胞分化の過程をボードゲームで学んだり,iPS細胞の顕微鏡観察などを行いながら,“科学は固定化された知識ではなく,自然を解き明かす手段であることを知り,答えのない課題に取り組む”という体験プログラムを開発しました。今回の表彰では,これらの活動を通じて未来の科学者の育成や科学の考え方を身につけた市民の育成に寄与したことが評価されました。
 川上准教授は「継続して取り組んできた活動を評価していただき,喜びと同時に賞の重みを感じます。これを励みに,今後も研究や教育活動に精進します」と語りました。

授賞式の様子(左から,加納圭氏,中辻憲夫氏,水町衣里氏,川上准教授)
DVDによるボードゲーム説明

[左写真]授賞式での記念撮影(左から,加納圭氏,中辻憲夫氏,水町衣里氏,川上准教授)
[右写真]DVDによるボードゲーム説明

(総務企画課)