本学卒業生で立体アーティストの秋山美歩氏が10月16日(水),教養基礎科目「キャリアデザインI-大学とキャリア-」の授業で講師を務めました。 この授業は,「働き方・働く人ライブ スペシャリスト・プロフェッショナル」(才能を活かして仕事にするってどういうことだろう?)をキャッチフレーズに,学生時代の学びを仕事につなげて活躍している先輩のメッセージから,働くことの意味を問いかけ,一人ひとりのキャリアデザインに生かしてもらうのがねらいです。約120人の学生が受講し,熱心に耳を傾けました。 秋山さんは本学教養学科芸術専攻美術コース卒業,大学院芸術文化専攻修了です。動物をモチーフにしたペーパークラフトの個展を在学中から開くなど,早くから才能を現しました。本格的に作家となり,2004年天王寺動物園「紙の動物園展~100%PAPER」展を皮切りに,次々に特別展・企画展を実施。マスコミからの注目も浴びました。また,百貨店・商業施設のディスプレイを中心に,作品展示・制作を手がけるとともに,高校生や幼児らに美術の面白さを伝えています。ニューヨークでのグループ展にも参加したことがあり,「アート関係者でない一般の方も,気軽にギャラリーに入ってきて熱心に見てくれました。日本よりもアートの敷居が低く,一般の市民が芸術を楽しんでいます」と話しました。 現在は,自宅のアトリエで育児と仕事の両立をめざして頑張っており,「制作に向かう時間が限られていますが,家族の支えでなんとかやり遂げています。夢は海外での作家活動です」と強調しました。学生に対しては,「学生という特権を最大限に生かしながら,どんどん外の世界へ出て行って刺激を受け,自分のアピールポイントを磨き,キャリアと人脈を広げてほしい」と呼びかけました。 担当の田崎悦子・キャリア支援センター副センター長は「プロの作家という夢を実現できたのは,才能プラス,マスコミ,企業,先輩作家への“発信力”“行動力”“働きかけ力”があったから。学生は,一歩前に踏み出す勇気をもらったようです」と話しています。
[左写真]立体デザイナー・秋山美歩氏[右写真]講演の様子
(総務企画課)