ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリン奏者であるシモン・ベルナルディーニ氏の特別演奏会を11月10日(土),柏原キャンパス・音楽棟ホールで開催しました。 ベルナルディーニ氏はイタリア・トリノ生まれ。欧米各地のオーケストラに招かれてコンサートマスターを務めるとともに,ソリストとして演奏活動を続け,高い評価を受けています。本学外国人教師のヤニック・パジェ氏とはパリ音楽院で5年間ともに学んだ間柄で,最近は指揮者としても活躍しています。 昨年11月の本学定期演奏会で共演したのが縁で,本学オーケストラ学生の指導と共演を目的に,来日が実現しました。 最初に,『セレナータ-ノットゥルナ K.239』(モーツァルト作曲)をベルナルディーニ氏と学生が共演。次に,指揮者として『レオノーレ序曲 第三番 作品72』(ベートーヴェン作曲)を演奏しました。このあと,パジェ氏の指揮とベルナルディーニ氏の独奏で,『ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64』(メンデルスゾーン作曲)を発表。当日は,市民ら約200人が音楽棟ホールを埋め尽くし,華麗な演奏を鑑賞,カーテンコールでは会場から賛美の拍手が鳴り止みませんでした。 芸術講座主任の中務晴之教授(音楽)は「昨年はオーケストラツアーの合間を縫ってのご訪問でしたが,今回は大阪教育大学のためだけの来日で,ソロの他,マスタークラス(公開レッスン)やオーケストラを指揮するなど精力的に指導をしていただきました。すべてに絶大な教育的効果がありましたが,何よりもその素晴らしい人柄に包まれ,学生達は夢のような5日間を過ごしました」と話しています。
(総務企画課総務広報係)