今年4月に開設された障がい学生修学支援ルームが,障がい学生と障がい学生修学支援に関わる学生を対象とした研修合宿を8月7日(火)から8日(水)の2日間にわたり,柏原キャンパスで実施しました。 最初に,宮城教育大学しょうがい学生支援室の前原明日香コーディネーターによる講演が行われました。前原氏は,自身が学生時代に取り組んでいた宮城教育大学での学生グループを主体とした支援活動から,大学職員となって以降の大学と学生が連携する取組への変遷,そして現在の先進的な取組について話しました。 次に,視覚障がいがある学生をキャストとする音楽コンサートが行われました。事前に聴覚に障がいのある学生に対してどのようにしたら音楽を楽しんでもらえるかを話し合い,手話ができる学生等の協力により,手話で共に歌を表現するとともに,資料の作成,歌詞の朗読・投影などの工夫を行いました。また,観客側の学生たちは耳栓やアイマスクを使って,視覚や聴覚に障がいがある状態の音楽を体験しました。 夕食は,支援協力学生の保護者の協力により提供された竹台を使っての本格的な流しそうめんで,教職員も交えた楽しいひと時を過ごしました。 その後,前期の活動を通じて感じていることなどについてグループディスカッションが行われました。多くの課題やニーズが発表され,参加者は改善に向けて熱心に話し合いました。 翌朝のミーティングでは,研修合宿のプログラムについてはもちろん,夜のディスカッション後に学生たちが自発的に行ったミーティングの内容についても,たくさんの感想が述べられました。 参加者はそれぞれのプログラムの実施に互いに協力し,様々な人たちと交流しながら,熱心に取り組んでいました。本学の今後の障がい学生修学支援の充実につながる2日間となりました。
(障がい学生修学支援ルーム)