3月3日に98歳で亡くなられた杉岡華邨(すぎおか かそん 雅号)こと本学名誉教授杉岡正美先生のお別れの会が5月6日,大阪市内のリーガロイヤルホテルで開催され,諸芸術界をはじめ,書道関係者ら約1,400人が参列しました。 杉岡先生は,本学の前身である大阪第一師範学校(定年時は大阪学芸大学)に昭和23年から昭和53年の定年を迎えるまで30年間勤務し,本学において書写,書道教育の研究と教育に尽力しました。そのかたわらで,昭和33年社団法人日展主催による第1回日展出品作「香具山」で日展特選を受賞されるなど,かな書の第一人者としても活躍し,昭和60年に勲三等瑞宝章,平成7年に文化功労者,平成12年に文化勲章を受けました。
弔辞で長尾学長は「多くの学生たちに書写の教育,そして,それを通しての創造的な人間形成の必要性をご薫陶いただいたことは,いまだに本学の大きな財産となって息づいております。先生のご指導を受けた多くの卒業生,或いは私どもの惜別の情は,誠に深いものがあります。先生が遺されました数々の教えを守りつつ,本学のより一層の発展にこれからも努め,先生の遺された高い意志を受け継いでいくことを,改めてここに決意する次第でございます」と述べ,ご冥福を祈りました。
(総務企画課)