ロンドン五輪代表選考会を兼ねた競泳の第88回日本選手権水泳競技大会が4月2日~8日に東京都内で開催され,出場した本学在籍の選手4人が健闘しました。オリンピック代表選手の決定は,選考会決勝において優勝および2位で,なおかつオリンピック派遣標準記録を突破しなければなりません。このオリンピック派遣標準記録とは,1国2名の世界ランキング16位の記録ですので,極めて厳しい選考基準になっています。 中でも注目を浴びたのが大学院健康科学専攻の川辺芙美子さんでした(写真1,2)。川辺さんは100mと200mの平泳ぎで決勝に進み,両種目ともに自己ベスト記録を大きく更新しオリンピック派遣標準記録も突破しました。しかしながら,100mでは2位に0.02秒の僅差で3位,200mでは昨年の世界選手権3位の記録を上回る2分23秒83を樹立したものの0.27秒差で再び3位となり,あと僅かのところでオリンピック出場を逃しました。教養学科スポーツ専攻1回生の小林奈央さんは,100mバタフライ決勝でレース終盤の接戦に競り勝ち2位に入賞しましたが,残念ながらオリンピック派遣標準記録に0.31秒届かず代表権を獲得できませんでした(写真3,4)。また,個人メドレー・自由形に出場した橋口若葉さん(スポーツ専攻2回生)は,400m個人メドレーで決勝に進出して8位に入賞,背泳ぎに出場した大山佳祐君(スポーツ専攻1回生)も200m背泳ぎで準決勝に進出しました。 オリンピック出場権の獲得はなりませんでしたが,世界一厳しいとも言われる日本のオリンピック選考会を戦い抜いた本学4選手の力泳は,大きな感動と勇気を与えてくれるものでした。応援していただいた関係者の皆様方に深く感謝いたします。 なお、各選手の主な成績記録は次のとおりです。○川辺芙美子(大学院健康科学専攻,イトマン所属) 100m平泳ぎ決勝 1:07.56 (3位) 200m平泳ぎ決勝 2:23.83 (3位)○小林奈央(教養学科スポーツ専攻1回生,初芝SS所属) 100mバタフライ決勝 58.61 (2位) 200mバタフライ決勝 2:12.65 (8位)○橋口若葉(教養学科スポーツ専攻2回生,NSI所属) 400m個人メドレー決勝 4:49.97 (8位)○大山佳祐(教養学科スポーツ専攻1回生,イトマン所属) 200m背泳ぎ準決勝 2:01.11 (13位,準決勝敗退)
写真1=100m平泳ぎ決勝 (川辺さん:手前から2番目) 写真3=100mバタフライ決勝 (小林さん:手前から3番目)
写真2=川辺さん(左)(200m平泳ぎ表彰式) 写真4=小林さん(左)(100mバタフライ表彰式) ※写真提供:スイミングマガジン
(広報室)