本学教養学科人間科学講座生涯教育計画論コースの「生涯教育実践研究I」の授業で,11月11日(金)にゲストティーチャーとして,NPO法人大阪府高齢者大学校の長井美知夫理事長を招き,講義を開催しました。生涯教育をその実践現場の視点から多角的にとらえようという目的で「大阪の高齢者教育,現場の経験から」をテーマに実施しました。 「大阪府高齢者大学校」は,2008年度に廃止された「府老人大学」を引き継ぐ団体として,再スタートを切りました。大阪府内における高齢者の生涯学習の拠点となる団体です。 府営からNPO法人への経営母体が変わり3年目を迎えました。
長井理事長は「自立せざるを得ない状況になり,経営戦略の策定,組織運営や人材養成方針などすべてに見直しと改善を進めました。講座のテーマを新しい時代に応じた内容に増やし,大学との組織的な協働も前進させました」と経緯を述べたうえで,「高齢者も豊かな人生を送るためには学び続けなければならない。学生の皆さんも,自らたくましい自分づくり,人間力育成にまい進してほしい」と呼びかけ,学生たちは真剣な表情で耳を傾けました。 この「生涯教育計画論」の授業では,大阪市生涯学習センターや大阪府女性センターの見学なども行っており,堀薫夫教授(人間科学講座)は「学校とはやや異なる教育現場の実践から学ぶことをとおして,自分自身の人生を貫く教育・学習観が深まるのを期待したい」と話しています。
(企画課広報室)