南山大学総合政策学部教授のロバート・アラン・クロッカー氏を講師に迎え,「英語教育における質的研究~テキストデータ分析の第一歩~」と題した講演会を10月14日(金),柏原キャンパスで開催しました。 これは,平成21年度の文部科学省「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」に採択された『教える「英語力」向上プログラムの構築』の一環として実施されました。 講演は,「テキスト」「データ」「テキストデータ」とは何かについての説明から始まり,教室で起こっている現象をとらえるための“テキストデータ分析”の解説が,ワークショップを交えて進められました。参加者は,2名ずつペアになり,ロバート氏が準備した“For you, what is an effective university language lesson? Please write three ideas.”というテキストデータを分析しました。テキストデータ分析の第一段階として,一文ずつ切り離された45枚の紙を分類する作業に取り組み,第二段階として,分類したグループへのラベル付けを行い,3種類のコードの付け方(in vivo coding,process coding,emotion coding)について解説がありました。 参加した学生からは,「言語という非常に“形”をもたないものを“分析”という方法で研究している点が非常に興味深かった」「すごく楽しいワークショップで,テキストデータ分析のスタートが理解できました。またやって欲しいです」といった意見が寄せられました。
(企画課)