本学教職教育研究開発センター・教育臨床部門の主催「第24回教育臨床研究セミナー」を12月11日(土),天王寺キャンパスで開催し,教員志望の学生,現職教員など約70人が参加しました。このセミナーは,毎年2回開かれ,これまで不登校や児童虐待など,子どもと学校をめぐる様々な教育課題を取り上げてきました。 24回目にあたる今回は,「中高生の婦人科受診の現実-教師として学ぶべきこと」というテーマで,木内女性クリニック院長の木内千暁先生を講師に迎え,日々の診療の中での経験や国内外の研究データをもとに,子どもたちの心と体の健康,性の問題をめぐる知識や情報についてお話しいただきました。
特に,中高生の婦人科受診の中で,痩せすぎによる無月経の問題が深刻であることを述べられ,日本の若者に広がっている「痩せ願望」は軽視できない重大な問題であること再認識する機会になりました。また,近年導入され始めた子宮頸ガンの予防ワクチンについても詳しく説明があり,参加者とのやりとりの中では「痩せ」の問題への治療と教師としての指導のポイント,性教育の要点などについて,解説されました。
(企画課広報室)