本学の学生11人が10月7日,企業に対し新感覚の段ボールを素材にした新規商品案のプレゼンテーションをしました。これは,WSD(Working Style of Daikyo)が進めている,企業の新製品開発やマーケティングなどについて学ぶ「段ボール新規製品製作プロジェクト(通称:ダン企)」の一環です。 WSDとは,学生が卒業後の人生において望むような生き方ができるよう,さまざまキャリア体験をとおして仕事力(社会人基礎力)を身につけることをめざし活動している団体です。現在,3回生を中心に約30人のメンバーが登録しています。 このプロジェクトでお世話になっている企業は,段ボール製造・販売会社の東栄株式会社(大阪市鶴見区)です。今年7月にはメンバーが工場見学に行き,商品説明を受け,実際に製造工程を視察しました。会社側は学生たちに,新感覚の段ボール「ペーパーハニカム」を使った新しい商品のアイデアや価格設定について,学生目線の企画提案を求めました。それに応えるためメンバーは3班に分かれて,3か月にわたりディスカッションを重ね,9月8日の学内中間発表を経て,新規商品企画を練りあげました。 当日は,その企画案を,佐藤公重社長,松本忠夫営業部販売課長ら従業員8人に発表しました。各班の企画案タイトルは,『ハニー!カム ON ザ チェアー』(A班),『組み立て式使い捨て万能イス』『パソコンの熱を放出させる台』(B班),『おもちゃ箱』(C班)で,いずれも若者らしいアイデアがふんだんに盛り込まれていました。 従業員からは「子ども向けのチェアーにするならもっと強度を上げなければいけないのではないか」「作業にかかるコストをもっとシビアに見ないと」など,鋭い質問や指摘が出ました。学生の発表に聞き入った佐藤社長は「長年,段ボールの製作と販売に携わっていますが,わたしたちには想像できないアイデアをたくさんいただきました。ぜひ,ハニカムを素材にして製品の試作をしてほしい。これからも若いユーザーからの提案をお願いしたい」と話しました。 WSDの活動をコーディネートしている,キャリア支援センターの川瀬英作キャリア・アドバイザーは「良い感触だったので,大学祭に向け試作品を作り,多くの学生からもニーズを吸い上げていきたい」と期待しています。
(企画課広報室)