先日、附属池田小学校事件に関する再発防止の取り組みの報告会を実施しました。
平成13年6月8日、本学附属池田小学校に暴漢が乱入し、8名の児童の尊い命が奪われ、多くの児童と教職員が重傷を負う事件が発生しました。本学と附属学校は、日本の未来を担う人材である児童の命を守りきれなかったこと、多くの児童や教職員を負傷させてしまったことを痛切に反省し、二度とこのような事件を起こさないため様々な再発防止の取り組みを行っており、報告会はその点検のために毎年実施しているものです。改めて、失われた命が戻ることのない重大さと比較して、私たちが行っている努力の不十分な点を痛感しました。
私は教育大の長として、教育の本質は、上から教えを授けて従わせることではなく、誰かが望み、成長していこうとする過程を支えることにあると考えています。今年も近づいてきた6月8日を思いながら、悔悟の念を新たにしました。