附属天王寺校舎の生徒と音楽表現コースの学生らがクリスマスコンサートを開催

2024.01.15

附属天王寺校舎の生徒と音楽表現コースの学生らがクリスマスコンサートを開催

 附属高等学校天王寺校舎主催のクリスマスコンサートを、12月26日(火)に国指定重要文化財の一つである大阪市中央公会堂中集会室で開催しました。昨年度に引き続き、同会場で2回目のクリスマスコンサートとなった今回は、同校1年生・2年生のうち芸術選択科目として音楽を学ぶ有志に加え、本学教育協働学科音楽表現コースの学生4名が講義「社会芸術教育協働活動・音楽」の一環としてコンサートに出演し、約150名の観客が鑑賞しました。

 コンサートでは、『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」やミュージカル『オペラ座の怪人』の名曲から、「ジングルベル」などのクリスマスソング、「ラストクリスマス」「恋人がサンタクロース」などのクリスマスポップスまで幅広い曲想の音楽を合唱しました。また、合唱のみならず高校生によるヴァイオリン独奏や米谷優非常勤講師(同校音楽科)によるオペラアリアの演奏など、本格的なクラシック音楽の演奏もコンサートに花を添えました。

 コンサートの後半では、大木愛一名誉教授がチェロで共演し、弦楽合奏でヘンデルの「ハレルヤ」などを合唱しました。最後はアンコールに応え会場全員で「もろびとこぞりて」を歌い、幕を閉じました。

 鑑賞した観客からは「素晴らしい歌唱と演奏、コラボレーション、自主的運営に感銘を受けました」「高校生が懸命に合唱する姿は素敵でした。大学生の声楽は力強く、表情や身振り手振りなど全身で心を込めて歌う姿に感動しました」などの感想が寄せられました。

 また、出演した高校生は、「初めて触れる楽曲を音楽選択の仲間たちととてもよい会場で演奏することができ、貴重な経験になりました」「高校生が主体となって、音楽を専門に勉強している大学生や音楽家としても活躍されている先生とともに1つの演奏会を作り上げることができて、満足しています」などと話しました。

 学生代表を務めた田中咲紀さん(音楽表現コース声楽専攻3回生)は「私自身、高校生と共演する機会は初めてだったので、附属天王寺校舎の皆さんの音楽に向き合う眼差しがとても熱く、何度も圧倒されました」と感想を述べました。

 コンサートを企画した同校音楽科の古川裕介教諭は、「今回、高校生・大学生・教員という立場を越え、音楽を奏でるアーティストとして本番を経験するという、単なる発表会ではない本物の演奏会を丸ごと体験するプログラムを作りたいという思いから企画しました。大阪市中央公会堂という響きの素晴らしい環境で、多くの方々と協働してコンサートを開催でき、本当に感謝しています」と語りました。

 

高校生、大学生、教員による合唱
高校生、大学生、教員による合唱

田中さんによる独唱
田中さんによる独唱

歌声と弦楽器の音色
歌声と弦楽器の音色

コンサートの出演者
コンサートの出演者

(附属高等学校天王寺校舎)