表現活動教育系の江藤亮准教授が,iPad向けアプリ『グラトーン』を企画・デザインし,2021年5月8日(土)にリリースしました。 グラトーンのネーミングの由来は”Graphic (図形の)”と”tone (音色)”で,その名の通り,絵を描くように曲を作って演奏できる「図形楽譜」アプリです。図形楽譜は,アプリ画面の「ツールパレット」に用意された9種類のツールを使って描くことができ,「演奏ボタン」をタップすれば,それぞれのツールに割り当てられた楽器の音で演奏が始まります。 本来2020年の4月にリリース予定であったところを,リリース前に関係者から「よくある作曲アプリとどう違うのか」との意見が寄せられ,ほぼ完成していたアプリの仕様とデザインを1年かけて再検討したのがこのアプリです。アプリの魅力の一つである,笑い声や話し声,玄関のチャイムなど,身のまわりのさまざまな音を録音して演奏できる自由度の高さも,「黙々とiPadと向き合って表現活動をするアプリにはしたくない。さまざまな色の落ち葉を拾い集めて画用紙に貼り合わせて直感的に絵を描くように,身近にあるさまざまな音を拾い集めて(録音して),自分だけの楽器に変えて音楽を生み出してほしい」という江藤准教授の思いからデザインされています。 「説明書を見なくても操作できる」直観的な操作性に軸足を置き,音楽と芸術の融合をコンセプトに作られたこのアプリの今後の運用について,江藤准教授は「教育現場の先生方と話していると,想像もしていなかった使い方を提案していただくことがあります。そこで得られた意見やアイデアを採り入れながらグラトーンをブラッシュアップしていきたいです」と意気込みを語りました。 また,1年後のリリースを目標に,グラトーンとは別の図形楽譜アプリの企画・デザイン作業も進めているとのこと。『グラトーン』説明動画 (YouTube)Gra-tone#01 基本操作についてGra-tone#02 図形楽譜の描画についてGra-tone#03 録音について
『グラトーン』で作成した図形楽譜
9種類の楽器の音が用意された「ツールパレット」
自分で好きな音をアレンジできる「録音機能」
2021年6月2日掲載(広報室)