教職大学院生が「灯台シミュレーター」を用いた授業実践に挑戦

2021.01.29

教職大学院生が「灯台シミュレーター」を用いた授業実践に挑戦

 連合教職大学院教育実践力コース1回生の南薗明希さんが,実習先の大阪市立築港中学校で「灯台シミュレーター」を用いた数学の研究授業を行いました。
 「灯台シミュレーター」とは,数学教育部門の上出吉則特任教授がScratchを用いて開発した創作プログラミング数学教材で,点灯間隔等を自在に変更できる灯台のアニメーションを作成するプログラムです。
 同授業では,刻々と変化する灯台のアニメーションを観察し,点灯間隔等の情報から法則性等の数学的な概念を見出す活動を行いました。
 アクティブラーニング形式で構成された授業では,生徒が考えたことや工夫したことなどを,「文字式」等の数学的な表現を用いて検討を進める様子や,活動の中から解決の方向性や方法を比較・選択し,結論を決定していく思考過程が見受けられました。考察結果を発表する場面では,生徒同士で情報を抽出し考えをまとめ,判断や意思決定の理由を発表する数学的活動が展開されました。
 授業を行った南薗さんは「生徒たちの『知識としての数学』から『自分たちで活用できる数学』に変えようとする成長が感じられました」と感想を述べました。
 同授業の詳細な内容は,明治図書発行の月刊誌「数学教育」令和3年2月号にも,「数学嫌いな生徒も夢中になるプログラミング教材」というタイトルで掲載されています。

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2021年1月29日掲載
(数学教育部門)