本学大学教員3名が、2021年9月から2022年3月にかけて、株式会社パデコ及び株式会社すららネットと協働し、パラオ共和国「公立学校アイライ小学校」で、デジタル教材活用を題材とした実践研究を行いました。これは、総務省による「タブレット端末及びデジタル教材活用による算数・数学学習改善プロジェクト」として行われたものです。 この研究は、株式会社パデコがパラオ教育省と連携し、タブレット端末1,250台及び算数・数学のデジタル教材をパラオの各学校に配布して学習環境を整備したのち、大学教員らが教育研究員として、現地の学習環境の改善、教員の算数・数学の指導法の改善及び生徒の学力向上を図ったものです。 研究には、高度教職開発系の岡田和子特任教授、理数情報教育系の柳本朋子教授及び上出吉則特任教授(当時)が参加しました。岡田特任教授は、現地での教員研修と、同学校の1年生と3年生の授業実践を担当。柳本教授は、オンラインによる教員研修において、算数指導に関する理論解説を担当。上出特任教授は、タブレットを使ったプログラミング教育の授業実践に関して、日本での教育委員会の指導主事にあたるパラオ教育省の「スペシャリスト」を対象にオンライン研修を行いました。 過去にパラオ共和国での教育支援実践があることから、この研究を主導した岡田特任教授は「連合教職大学院での理論と実践の往還で培った教育実践を、研究者教員と実務家教員で協力しながらパラオ共和国でも展開できたことで、とても意義のある実践研究となりました」と振り返りました。 なお、3月4日(金)にオンラインと対面の併用で行われたプロジェクト成果報告会では、今回の教育支援に対し、パラオ共和国のセンゲバウ・シニョール副大統領、パラオ教育省のジェンキンス教育大臣、駐パラオ日本国領事館の柄澤彰大使、日本総務省の中西祐介総務大臣から、感謝の意が述べられました。
現地教員に研修を行う岡田特任教授
アイライ小学校3年生での授業の様子1
アイライ小学校3年生での授業の様子2
(高度教職開発系・理数情報教育系)