本学教員研修留学生(*1)が7月14日(木)と9月12日(月)の2日間、2022年4月に新たに開校した大阪府立桜和高等学校(*2)を訪問し、同校の生徒や教員と交流を行いました。
この交流は「子どもの未来を拓く大阪市と大阪教育大学との包括連携に関する協定書」に基づき、高大連携事業の一環として実施したものです。同校が有する4つの学科・コースのうち教育系の専門学科「教育文理学科」は、大阪市と本学が連携して教育課程を編成しています。
1日目は、南高等学校英語探求科2年生が行うENGLISH SUMMER SEMINAR 2022に、インド、エストニア、ガーナ、クウェート、クロアチア、ケニア、パキスタン、ミャンマー、メキシコ出身の10名の教員研修留学生が参加しました。それぞれの国の文化・風習・魅力・課題などについて、写真や出身国の衣装、アクセサリー、小物などを生徒に触れてもらいながら、英語で説明を行いました。また、同校の教員と日本の学校教育に対する意見交換を行い、互いに理解を深めました。
1日目の交流に参加した本学教員研修留学生や同校生徒の「もっと交流がしたい」という声から、9月12日に2回目の交流が実現し、8名の教員研修留学生が参加しました。 2日目は、午前中、同校2年生が1回目の交流で得た情報をもとに準備した英語のプレゼンテーションの審査員として授業に参加し、よりよいプレゼンテーションを行うための助言を行いました。続いて、グループに分かれて生徒と英語で交流しました。午後からは、同校内で行われている化学、英語、又は日本語・英語でのプレゼンテーション等、様々な授業を見学しました。
2日間の交流に参加し、プレゼンテーションの準備段階から生徒の様子を見ていたパキスタン出身のAnam Maqsood(マクスウド アナム)さんは、「素晴らしいプレゼンテーションを作成するために努力した生徒や先生方に感謝しています。生徒が出身国について発表してくれてとても嬉しいです」と感想を述べました。また、ミャンマー出身のSOE THURA MIN(ソエ テュラ ミン)さんは、「英語の教授法についてたくさん学ぶことができました。日本の高校の日常を体験する機会をいただき、感謝しています」と、この交流で多くのことを学べた喜びを語りました。
(*1)教員研修留学生は、諸外国の教員であり、所定の日本の大学において学校教育に関する研究を行う外国人留学生。 (*2)大阪府立桜和高等学校は、2022年4月に大阪市立南高等学校、大阪市立西高等学校、大阪市立扇町総合高等学校の3つの高校を再編整備してできた新しい高校。現在、桜和高等学校1年生と南高等学校、西高等学校、扇町総合高等学校の2、3年生が同じ校舎で勉強をしている。
プレゼンテーションを審査する様子
プレゼンテーションに対する講評の様子(ミャンマー出身のソエ テュラ ミンさん)
グループワークの様子
記念撮影する桜和高等学校教員と本学教員研修留学生
(グローバルセンター・国際室)