附属池田中学校3年生の福本幹太さんが「第22回全国中学生創造ものづくり教育フェア木工チャレンジコンテスト全国大会」に近畿地区代表として出場し、3位入賞に相当する「林野庁長官賞」を受賞しました。これは、昨年度の5位入賞に相当する田部謝恩財団特別賞受賞に続き2年連続の受賞となるものです。 同コンテストは、自らの生活や社会の問題を見いだし、その問題を解決する製品を設計し、与えられた材料から4時間で製作し、製品のプレゼンを行うもので、製品の精度と機能、設計理念とプレゼン内容が審査の対象となります。
今回、福本さんは、自分自身と家族の生活にとって今一番必要なものを制作することをテーマに、自宅で使用している充電コードが煩雑になっている問題と、普段服用している薬の飲み忘れの防止という二つの問題を解決するために、「ドラッグ&充電ボックス」を製作しました。
今回の受賞を受け、福本さんは「2年連続の参加となりましたが、昨年と比べ技術力が向上したと思います。前回は鉋の使い方も分かりませんでしたが、木の切り方、釘の打ち方など基本的なことや鉋の正しい使い方など新しい知識も増え、技術面で成長したと思います。また、前回は時間が足りず、全ての力を出し切ることができませんでしたが、今回は前回よりも効率よく製作することができ、自分の力を最大限に発揮することができました。技術力だけではなく、製作全体を見通し設計する力や物事を順序立てて計画する力などの成長を感じています。このことが、今回の林野庁長官賞受賞という結果に表れたと感じました」と振り返り、「将来、工学系の仕事に就きたいと考えています。今回の経験はかけがえのないものであり、自信になりました。この経験を活かして、これからも頑張っていこうと思います」と将来の目標を語りました。 同中学校で技術分野を担当する淺野浩志教諭は「家庭の問題解決に取り組む姿勢や高い技能など、技術の授業で学習した力をしっかりと自身の中で高められている姿を見て感嘆しました。今後の活躍が楽しみです」と述べました。
表賞状を手にする福本さん
受賞作品「ドラッグ&充電ボックス」と記念メダル
(附属池田中学校)