第46回人権教育全学シンポジウム「子どもの貧困対策の実践~学校生活と放課後をつなぐ~」を、12月6日(水)に柏原キャンパスからライブ配信にて実施しました。翌日からのオンデマンド配信も含めて、学生・教職員約1,100人が視聴しました。
今回は、NPO法人Sunny Side Standardの森本智美氏が「子どもの権利条約から子どもへの支援を考える~子どもの夕刻を支える居場所の取り組みをとおして~」と題して基調講演を行いました。ソーシャルワーカーという立場から権利の大切さに触れた後、「子どもの権利条約」をもとに自身の活動を踏まえながら、子どもの権利を守りながら支援することの大切さについて語りました。次に、山崎紗和さん(初等教育教員養成課程4回生)から、スクールサポートの経験によって考え、感じた「人権」とは何かについて報告がありました。
その後、森本氏に加え、森本氏のNPO法人に関わりのある東野知枝氏(東大阪市立八戸の里東小学校教諭)、岸奈央さん(学校教育教員養成課程4回生)によるパネルディスカッションが行われ、活動を通して学んだことや日本の子ども支援のあり方について議論がありました。
最後に、パネルディスカッションのコーディネーターを務めた齋藤直子特任准教授(学校教育部門)は、支援者と子どもとの関係構築、また支援者と保護者との関係構築の苦悩の話題を受けて、「学生のうちに、ぜひ学校現場だけではなく学校を取り巻く様々な支援にも触れていただきたい」と総括をしました。
参加者からは「子どもの問題行動はつい、その行為だけを捉えて大人も問題視しがちですが、大事なことは『対話』だと改めて感じました」「自分も教職を志す身として、子どもたちとの対話はもちろん、保護者との対話や家庭環境の理解を十分に行い、困っているからこそ相談できる存在をめざしたいです」などの感想が寄せられました。
講演を行う森本氏
報告を行う山崎さん
パネルディスカッションの様子
(教務課)