発達障害教材活用セミナーをみらい教育共創館で開催

2025.12.23New

発達障害教材活用セミナーをみらい教育共創館で開催

 発達障害教材活用セミナー「教員のための発達障害学習教材の教育現場活用研究~『通級』担当者の研修から自習まで幅広いニーズに対応!~」を12月13日(土)に天王寺キャンパスのみらい教育共創館で開催しました。

 当日は、小中高の教員、特別支援教育や通級指導に関わる担当者、教育委員会など、多様な立場の関係者34人が参加し、発達障害への理解と指導力向上に向けた意見交換が行われました。

 近年、教育現場では発達障害やそれに類似する特性をもつ児童・生徒への対応が重要な課題となっています。本学では、こうした課題に対応するため、理論的知識と実践的な指導・支援の在り方を体系的に学ぶことができる学習教材を、生成AI技術も活用しながら開発しています。本セミナーは開発中の教材を体験した感想を収集し、改良と今後の展開につなげることを目的として企画したものです。

 脳科学・神経教育学を専門とする大内田裕教授が講演を行い、セミナー後に「発達障害の子どもの具体的な事例をもとに、AIとの対話を通して見立てと対応の根拠を深めていただけたことが印象的でした。個別に取り組む形式でありながら、参加者同士で気づきを共有し議論が広がる場面も多く、教材の教育的活用の有用性を改めて確信しました。いただいた意見を反映し、通級指導担当者の研修から多忙な教員の自習まで支えられる教材へ、さらに改善していきたいです」と語りました。

 終了後のアンケートでは「実際の教育場面を想定して考えることができ、明日からの指導に生かしたいです」「校内研修や教育委員会主催の研修で活用したいです」といった声が多く寄せられました。今後は、今回得られた意見を反映しながら内容をさらに充実させ、教員養成段階から現職教員研修まで幅広い場面での活用をめざします。


教材の説明をする大内田教授

(学術情報課)