本学附属平野中学校3年生の古閑(こが)愛望(まなみ)さん,小林貴咲(きさき)さん,村田鈴(すず)さん,湯川歩美(あゆみ)さんの4人が,総合的な学習の時間「JOIN(*)」で,水筒に見られるカビの研究を行い,その研究成果が有害生物対策などの専門誌「環境管理技術」の最新号に掲載されました。また,このニュースは朝日新聞の記事としても取り上げられました。 生徒たちは,カビの研究で知られる大阪市立自然史博物館外来研究員の浜田信夫先生のもとで,サンプルの採取方法や培養技術を習い,カビが多いことがわかった水筒のフタを対象に,校内で協力を呼びかけ,水筒計43本の飲み物の種類,温度,洗う頻度などもあわせて調査をしました。その結果,緑茶を入れた水筒のフタのカビの胞子数は,麦茶やほうじ茶を入れた水筒の10分の1以下だったことがわかりました。 湯川さんは朝日新聞の取材に,「以前はただ汚いという印象だったけれど,詳しく調べてみて生物としての興味深さを感じました」と語りました。
*附属平野中学校が,平成4年度に文部省(当時)研究開発指定を受けて始めた「新しい選択履修の試みJOIN」から改善・発展しつつ現在取り組んでいる総合的な学習の時間の名称。探究的な見方・考え方を働かせ,教科横断的・総合的な学習を行い,自ら課題を見出し,よりよい解決を試み,自己の生き方を考えていくための資質・能力が育つことを目標としている。
12月に学内で実施したJOIN発表会を前に成果研究をまとめたポスターを持つ4人
JOIN発表会で研究成果のポスター発表をする様子
(附属平野中学校)