近畿地区の国立大学や博物館等の職員を対象とするキャリアデザイン研修が7月11日(月),12日(火)の2日間,天王寺キャンパスで開催され,16の大学等から合わせて63人が受講しました。 この研修は,国立大学協会近畿支部の主催により行われたもので,大学等の事務職員が求められる役割を認識し,より好ましいキャリアビジョンを描くことができるセルフマネジメント力を身につけ,自立的,積極的に業務を遂行する能力を向上させることを目的としています。 講師を務めた株式会社日本マンパワーの中武篤史氏は,この研修を「交流・相互作用の中で,意識を高め,明日からすべきことについて“気づき”を得る場」と位置づけ,自己分析とグループワークを中心として展開しました。参加者は,これまで経験した仕事や人脈等を振り返って自身の業務能力を把握する「キャリアの棚卸し」,仕事の中で,協調性や個性の発揮,報酬,プライベートなどのどれを重視するのか優先順位をつける「価値観」の明確化,成功体験を洗い出し,それがどんな「強み」から引き出されたかの確認を通じて,自身の特性を把握。続いてグループに分かれ,「今後大学職員に求められる行動」「環境変化に対応する国立大学のあり方」といったテーマでディスカッションを行い,大学を取り巻く環境の変化と,自身がそれにどのように対応しているかを確認しました。こうした分析を踏まえて,5年後のキャリアビジョンと,それに向けた1年ごとの目標を設定しました。中武氏は「研修時間だけに限らず,今後も自分自身の振り返りを重ねながら,長期的な視野でキャリアを思い描くことが重要です」と強調しました。 参加者からは「一般的な座学形式とは異なり,動きのあるメニューが多く新鮮だった」「業務面だけでなく,プライベートを充実させる際にも有意義な手段を学ぶことができた」といった感想が寄せられました。
[左写真]中武篤史氏[右写真]グループディスカッションの様子
(人事課)