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2016.03.17

アメリカの特別ニーズ教育をテーマに,インディアナ州立大学の教授が特別講演会

 アメリカの特別ニーズ教育(日本における「特別支援教育」)の現状と課題をテーマに,アメリカ・インディアナ大学=パデュー大学インディアナポリス校(IUPUI)教育学部教授のPatricia Rogan氏を講師に招いた特別講演会が,3月1日(火)に柏原キャンパスで開催されました。教養学科と国際センターが主催し,特別支援教育講座の協力により実現した同講演会には,本学の学生及び教職員を含めた約30人が参加しました。
 Rogan氏は,アメリカの今日の特別ニーズ教育が,障がいの有無によらず,誰もが地域の学校で学べるインクルーシブ教育を中心としていることについて,その歴史的背景や,IDEA(障がいのある個人教育法)のような法的な根拠に基づいて説明しました。そして,障がいのある子どもたちがどのような教育を受け,どのような問題に直面し,そして卒業後の選択肢を含めどのようなサポートがなされているのかを,映像をまじえながら詳しく解説しました。
 今回の講演会には特別支援教育専攻の学部生や大学院生が多数出席し,アメリカにおける特別ニーズ教育の現状に関する話に熱心に耳を傾けていました。質疑応答の時間には,「州によって支援のあり方は異なるのか」「教員になってから研修の機会はあるか」など,数多くの質問が出て,活発な議論が行われました。講演会終了後も,特別支援教育専攻の学生・教員との意見交換の場が設けられ,参加した学生からは「日本との違いがよくわかってとても勉強になった」「海外に行って,他の国の特別支援教育を学びたくなった」などの声が寄せられました。

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[左写真]アメリカ・インディアナ大学=パデュー大学インディアナポリス校教育学部教授のPatricia Rogan氏
[右写真]講演の様子

(教養学科・国際センター)