トピックスバックナンバー(2011年~2020年)

2016.02.15

「教師のライフコース」を考える教師塾「教師の学び舎」を開講

 「教師のライフコース」をテーマに,高校教員向けの教師塾「教師の学び舎」第3クールを1月12日(火),1月26日(火),2月9日(火)の3回にわたり天王寺キャンパスで開講しました。
 「教師の学び舎」は,府立高校教職コンソーシアム(*)加盟校の教員を対象とする教師塾で,授業力の向上や生徒理解などをテーマとする3回完結の講義を提供し,実践力向上や得意分野の開拓に役立てることを目的としています。
 学校現場では,中心的役割を担う30代後半から40代の中堅教員が少なく,ベテランと若手に2極化され,教員の世代交代が急速に進んでいることが課題となっています。そこで第3クールでは,スクールリーダーとしての成長を促すことをねらいとして,「教師のライフコースを考える~実践者としてスクールリーダーとして」と題した講義を大脇康弘教授(大学院連合教職実践研究科)と元府立高等学校校長の田中滿公子准教授(同)のペアで実施しました。はじめに田中准教授が自らのライフコースを示したあと,参加者は個人ワークとグループワークを通じて教師としてのキャリアを振り返りました。そのうえで,「教育リーダー」と「組織リーダー」の視点から今後の見通しを考え,転機,危機,成長などの教職経験を学びました。
 3回の講義を終えて,参加者からは「学校全体を見ることの重要性や個を高めることによる協働の深化に気づきました」「立派な先生でも大変な時期があり,それを乗り越えてきたのだと思うと励みになる」「これまでの教員生活を振り返れたことは素晴らしい経験。今の考え方や行動の根拠を再認識できた」などの感想が寄せられました。

(*)府立高校教職コンソーシアム…すぐれた資質を備えた次代を担う魅力ある「教員」を育てるために,大阪府内の32府立高等学校間で平成26年末に結成。本学をはじめとする教育系大学と連携している。

ライフコースを紹介する田中准教授
グループワークの様子
大脇教授の講義の様子
5年後の自分について語り合う参加者たち

[左上写真]自身のライフコースを紹介する田中准教授
[右上写真]グループワークで互いのライフコースを話し合う
[左下写真]大脇教授の講義
[右下写真]3回の講義を終えて,5年後の自分について語り合う

(広報室)