主に小学生を対象とした「アンガーマネジメント」の練習帳です。 気持ちや考えの伝え方のタイプを表した“ドカーン”、“ダマール”、“オダヤカーン”という3つのキャラクターと5人の子どもたちが登場し、一緒に「いかりをほぐして自分の気持ちを上手に伝える方法」を身につけていくことを目的に発刊しました。 構成は、マンガとイラストが満載かつ5日間で1日ごとにテーマを分けて取り組める「練習帳」と、後半の「解説」の二部から成ります。80ページのコンパクトな本なので、家庭では親子で、学校ではクラスの仲間と、飽きずに楽しく取り組める内容です。 前半の書き込み式の「練習帳」は、二次元コードからダウンロードをして必要なだけ児童に配布でき、繰り返し使えます。また、「練習帳」は、全国の協力校で実践され一定の効果が示されたプログラムをベースにしたものであり、本書は「解説」を加えてより広い需要に応えるために市販化を実現しました。「解説」は、サポートする保護者や教員に向けた内容で、学習指導案も付いています。 本書では、怒らないことをめざすのではなく、まずは、自分の気持ち(喜怒哀楽)に気づいて理解すること、次に怒りの気持ちをほぐしたり、できごとを別の視点で捉え直すこと、最後に相手を尊重しながら自分の気持ちや意見を伝えることをめざしています。
東京書籍
寺坂明子(本学総合教育系 准教授)、稲田尚子、下田芳幸